2025/06/16 13:58
娘が通っている和太鼓教室の先生は、65歳とは思えないほどエネルギッシュな方です。
夏はアメリカを大型バイクで横断し、冬はスキーを楽しむ。
そんなふうに、季節ごとに人生を全力で味わう姿に、いつも圧倒され、心が動かされます。
年に一度、先生に太鼓を習っている都内のインターナショナルスクールに通う子どもたちが集まり、
大きな発表会が開催されます。
その準備から当日の運営、子どもたちとの演奏まですべてを一人で仕切るのが先生。
リハーサルから本番まで何時間も出ずっぱり。
誰よりも大胆に太鼓を打ち、子どもたちを鼓舞しながら引っ張っていくその姿に、毎回自然と背筋が伸びる思いがします。
ときにその熱に圧されてしまいそうになることもありますが、
最後には必ず全体がひとつにまとまり、見事に調和している。
先生のまっすぐな情熱と行動力が、人を巻き込んでいくのだと思います。
もちろん、すべての人に合うスタイルではありません。
中には合わずに離れていく方もいます。
それでも、「先生が好き」という声が多いのは、
きっと、先生がいつも“本気”で生きているから。
先日、リハーサルの合間に先生がふと口にされた言葉。
「Life is short。思っているより、人生は短いんだよ」
全力で今を生きている人のその言葉は、まっすぐに胸に届きました。
「じゃあ、私は今、何をしよう?」
そんな問いが自然と心に浮かびました。
何かを始めるのに、大きな理由や完璧な準備はいらない。
“やってみたい”と、心が少しでも動いたときこそ、始めどき。
そう思って、ここのところずっと足踏みしていた私が、ようやく一歩を踏み出しました。(何を踏み出したのかはまたお話しさせてください)
あなたが「ちょっとやってみようかな」と思っていることは、何ですか?
今この瞬間にできる「小さな一歩」、なにか浮かびますか?
もしも心がほんの少しでも動いたのなら──それはきっと、始まりのサインなのかも知れません。
Cebalasi 廣瀬規子