2025/09/22 10:00
この時期の私は、私の中に二人の自分をよく見かけます。前を向いて歩幅を刻む私と、そっと袖を引いて止めようとする「もう一人のノリコ」。
ハワイの旅のあと、その存在を否定せず「いていいよ」と言えるようになってから、生き方が随分楽になりました。怖さや迷いは『なくすもの』ではなく、『連れていく』もの。そのうえで、私は進む。そんな感覚です。
周りを見ても、軽やかに進める人と、がんばっているのに砂地で足を取られる人がいます。どちらも正解。もし今が苦しい側なら、私はこうしてみています。
① 半径1メートルに戻る
洗濯をたたむ、メールを一通返す、3分だけ資料を直す。小さな完了をいくつもしていくと、私たちの中で止まっていたメトロノームが刻みを取り戻します。
② 「ほんとは何がしたかった?」に戻る。
苦しい時、うまく行かないなと思ってしまっている時ほど、他人が気になります。
それは、自分の時間からズレているサイン。
ノートに一行でいい。「私は本当は、◯◯がしたい!」
③ 心配→観察へ切り替える
家族をはじめ、人のことを必要以上に心配してしまうとき、大抵は自分の内側が少し乾いている。
眠りが浅い、ToDoを飲み込めない、満たせていない何かのサインです。相手をコントロールする前に、まず自分の『満たされ度』をチェックして戻る。
私の帰る場所(心地よい時間)は、夢中になれることと安心できる感覚。テニスで汗をかく時間、ギターを練習しながら歌う時間。カラオケもそうかな?
そこに戻ると、心配は「観察」に変わり、相手と自分の境界線がやわらかく引き直されます。
まず自分を整える。その「残りのパワー」で人に向き合う。順番を間違えないだけで、とても楽になります。
でも、趣味が見つからない、今すぐ切り替えたい時。
そんな時こそ耳つぼ。耳を触って心を落ち着けるだけでも十分です。(ちなみに「運動」は『運を動かす』と書きます。停滞を感じている人には特に効きます。まずはお散歩からでも◎)
秋分は外の光が短くなる季節の始まり。でも、内側の灯りは自分でともせる。眠いなら眠る、立ち止まるなら立ち止まる。
それは『負けではなく整えるための間(ま)』。
私もまだ道の途中だけれど、ハワイで受け取った「このままの私で、いい」を、これから先も一つの軸として意識していきたいです。
Cebalasi / Ear Healing Stylist
廣瀬規子